壁タイルであれ床タイルであれ、タイルは下地にしっかりと接着する必要があります。タイル接着剤に求められる要件は広範かつ厳格です。タイル接着剤は、タイルを何年も、いや何十年も、確実に固定することが求められます。作業性に優れ、タイルと下地の隙間をしっかりと埋めることが求められます。硬化が速すぎてもいけません。速すぎると作業時間が足りなくなってしまいます。一方、硬化が遅すぎると、目地詰めの段階に到達するまでに非常に長い時間がかかってしまいます。
幸いなことに、タイル接着剤はこれらの要求をすべて満たせるほど進化しました。適切なタイルモルタルを選ぶのは、想像するよりもずっと簡単です。ほとんどの場合、タイルの施工方法、つまりタイルを設置する場所によって、最適なモルタルの種類は明確に決まります。また、タイルの種類自体が決定的な要因となる場合もあります。
1.薄層タイルモルタル:
シンセットモルタルは、屋内外を問わず、ほとんどの用途で標準的なタイルモルタルです。シンセットは、ポートランドセメント、珪砂、保湿剤を混ぜて作られたモルタルです。シンセットタイルモルタルは、泥のように滑らかで滑りやすい性質を持っています。ノッチ付きコテを使って下地に塗布します。
2.エポキシタイルモルタル
エポキシタイルモルタルは2つまたは3つの別々の成分で構成されており、使用直前にユーザーが混合する必要があります。薄層接着剤に比べてエポキシモルタルは硬化が速く、わずか数時間でタイルの目地詰め作業を開始できます。エポキシモルタルは耐水性であるため、一部の薄層接着剤のように特別なラテックス添加剤は必要ありません。エポキシモルタルは、磁器やセラミックだけでなく、ガラス、石材、金属、モザイク、小石にも適しています。ゴム製フローリングや木製ブロックフローリングの設置にも使用できます。
エポキシモルタルは混合や作業が難しいため、DIY よりもプロのタイル施工業者が使用する傾向があります。
投稿日時: 2022年5月19日